書肆じんたろ

読書は著者との対話、知りたいことのseek & find、ひとときの別世界。 真理には到達できないのに人々はそれを求め続ける。世界が何であるかの認識に近づくだけなのに。正しいことより善いことのほうがいいときもある。大切なのは知への愛なのか、痴への愛なのか。

2008年04月



同じ著者の『財務3表一体理解法』を読んでよかったので、この本を買ったが、B4判と大きいのでこっちのほうがもっと見やすいし、ページを戻らなくてよいのでわかりやすい。

B/S、P/Lの当期純利益でのつながり、B/S、P/Lと間接法・間接法CSの当期純利益、現金および預金とのつながりなど一つの取引によって3つの計算書がどのように変化するか、また変化しないかがよくわかる。

アカウンティングを学ぶならこの本を最初に読むといいのだろう。

この人は入門書しか書いていないようだが、こんな感じで実務に役立つもう少し応用できる本も書いて欲しい。

日本の英語教育 (岩波新書)
山田 雄一郎
岩波書店
2005-04-20


今話題の小学校英語教育についての見解が知りたくてこの本を読んだが、著者が賛成なのか反対なのかよくわからなかった。ただ今の教師の英語力では対応仕切れないとの認識があり、ELTによる会話の触りだけでは本当に英語力は育たないだろうという。そのために、もし導入するなら現行の教育免許法では教師は育たないのでTOEICやTOEFLを教員採用時に利用すべきという案だ。アジアとのグローバル競争のなかで、韓国は1997年に小学3年生から、台湾では2001年に小学5年生からマレーシア、香港、ベトナム、モンゴル、タイでも小学英語はすでに始めている。日本が導入しない理由とこの問題の本質が今一つはっきりしなかった。


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