AGC(旧旭硝子)の事例とともに、チャールズ・オライリーの Explotion and Exploitation(探索と深化)の理論を展開している。
新規事業の探索と既存事業の深化を組織として結合させるのはとても難しい。
組織規模が大きくなると成功体験から慣性の力が働き、環境変化が激しいと既存のアラインメントを組み替えることが出来ず、組織は衰退する。
そのためには経営陣のトップダウンでの方針とミドルのアップダウンのを組み合わせて、新規事業の探索と既存事業の深化を組織力学の中で新たな均衡状態に移行させないといけない。
脱皮できない蛇は滅びる。意見を脱皮してゆくことを妨げられた精神も同じ事である。(フリードリッヒ・ニーチェ)この言葉を最終章の冒頭に引用している。
脱皮できない蛇は滅びる。
脱皮することを必要としない蛇。
脱皮する発想すらない蛇。
先は見えている。