書くための文章読本 (インターナショナル新書)
瀬戸 賢一
集英社インターナショナル
2019-12-06


「た」「ます」「である」などの文末問題だけで一冊の本になるとはね。
ふつう小説や日記は過去形で語られるので「た
」の連続になりがち。文末のバリエーションを変えると、「主体性」を高めることと同じになるとか。
私はこんな本を読みました。こんな内容でした。
と書くより、
こんな本を読んだ。あれあれ、こんなことが書いてある。えっ、そうなの? 面白いこと言うね。
と書く方が「私」の主体性が高まり、臨場感が出るってこと。

余談ですが、斎藤美奈子によると、文章読本の御三家は昔、
谷崎潤一郎、三島由紀夫、清水幾太郎の著書だった。
新御三家は、
本多勝一、丸谷才一、井上ひさしの書いた本なんだとか。