書肆じんたろ

読書は著者との対話、知りたいことのseek & find、ひとときの別世界。 真理には到達できないのに人々はそれを求め続ける。世界が何であるかの認識に近づくだけなのに。正しいことより善いことのほうがいいときもある。大切なのは知への愛なのか、痴への愛なのか。

カテゴリ: 環境問題



ネットでこどもの理想主義に過ぎないとか、アスペルガーのせいだとか、親がつまらないことを吹き込んでいるとか書き込んでいるほとんどのおとなよりグレタは環境問題に詳しいと思う。
自分がアスペルガー症候群であることも自覚している。 妹はもっとひどい発達障害。 両親がクレダを感化したんじゃなくて、クレダが両親を変えてしまったこともわかる。
クレダを今のようにさせたきっかけは、学校で見た環境汚染のビデオ。 普通の子どもはすぐに忘れられるんだけど、この子は障害のために忘れることができない。今も徐々に海が汚されたり、南極の氷が溶けたりしていることを覚えている。
でも、これって、どっちが異常で、どっちが正常なんでしょうね? すぐ忘れちゃう私たちが正常ってコトも言えないでしょう。 多数派であることは事実ですが。
クレダは科学者とも直接話をしている。科学者の知識にはとても及ばないみたいだけど。 この子の欠点は歳が若すぎるということくらいでしょう。 環境活動家として、あと10年もすれば板につくし、世間も奇異な目で見ないでしょう。 アスペルガー症候群が治ることはないと思うので、たぶん10年後も同じ事をやっていると思う。

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