『データドリブン思考』の河本薫氏が2013年に書いた本。
もし、あなたが分析者ならば、最近やったデータ分析を思い出して、「分析結果にどこまで責任を取れるか?」と自問自答してみてください。そこで答えに躊躇するようならば、どこかに甘さがあります。データ分析者が、自らに自問自答すべき第一の問いがそれ。
問いの2。その数字から何がわかったか?
問いの3。意思決定にどのように使えるのか?
問いの4。ビジネスにどれくらい役に立ったか?
その四つの問いが大事だという。
また、データ分析が成功するには、四つの壁を乗り越えないといけないとも書いている。
「データの壁」「分析の壁」「KKDの壁」「費用対効果の壁」。
データが得られるかどうかがまず第一の壁なのだが、分析の壁は分析をやってみなければわからない。
問題はKKDの壁。勘と経験と度胸の頭文字でKKDなのだが、現場の者はそれでやっているので、データ分析を用いることに消極的なのが常。どうやって使ってもらえるかがカギとなる。
費用対効果の壁とは、100万円の利益を得るために、データ分に200万円掛けていては意味がないということ。
役に立つデータ分析者のマインドを理解するにはよい本だと思う。